依然厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
これから始まる読書の秋にちなみ、金沢ゆかりの三文豪、泉鏡花・徳田秋聲・室生犀星についてご紹介します。
三文豪のうち、最初に文壇に頭角を現したのが1873年(明治6年)生まれの泉鏡花です。
「高野聖」、「天守物語」などの作品は歌舞伎でも上演されており、現在に至るまで大きな影響を残しています。
鏡花が生まれた地に建つのが、街中にありながら落ち着いた雰囲気漂う泉鏡花記念館です。
そのすぐそばには久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)があり、鏡花も幼少期にこの神社の境内で遊んでいました。
また、境内から主計町茶屋街に抜ける階段状の坂道は、暗がり坂と呼ばれていて、旦那衆が密かに華街に通った通り道でした。
当館ゆかりの徳田秋聲は、鏡花と同じ小学校の出身で学年がひとつ上ではありましたが、鏡花のほうが早くに尾崎紅葉に弟子入りをしていたため、弟弟子でした。
秋聲は幻想的な作風の鏡花と対照的に、人間のありのままの現実を巧みに描き出しました。
当館の建物はもともと秋聲の兄の家でしたが、「町の踊場」という名称は、秋聲がこの家に滞在した際のことが描かれている短編小説「まちの踊り場」から名付けられています。
秋聲は社交ダンス好きで、この短編の中に登場する「踊り場」=ダンスホールは、泉鏡花記念館の近くにあったそうです。
また、徳田秋聲記念館はひがし茶屋街のそば、秋聲の生家跡にほど近い場所にあり、2階から秋聲が日々眺めていたであろう浅野川や梅の橋を眺めることもできます。
そして、三文豪の中ではいちばん年下で1889年(明治22年)生まれの室生犀星は、詩壇を牽引しました。
特に「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」という「小景異情」の一節が有名です。
犀星が生まれ育った雨宝院には原稿や遺品も展示されています。
室生犀星記念館は全著書の表紙パネルが並べられた開放的な吹き抜けが特徴的です。
また、卯辰山にある日本初の文学碑とされる「徳田秋聲文学碑」の碑文は犀星の自筆によるものです。
古都・金沢に多く残る文豪たちの足跡。
定番の観光地に併せて、三文豪ゆかりの地を巡るコースもおすすめです。
○金沢城・兼六園四季物語~秋の段~
期間:※開催日は下記ホームページをご確認ください
→ 金沢旅物語
恒例のライトアップイベントです。晩秋には紅葉や雪吊りの景色を楽しめます。
○金沢ナイトミュージアム 2025
期間:7月26日(土)~10月28日(火)
→ 金沢ナイトミュージアム
音楽、演劇、映画、ダンスなど、多彩なアートプログラムが開催されます。
○金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅2025-26
期間:2025年4月26日(土)~2026年3月28日(土)
※期間中の指定土曜日
→ 金沢旅物語
敷居が高いと言われている芸妓のおもてなしを気軽に体験することができます。
下記の有料会員様専用ページにて予約方法をお読みの上、ご予約下さい。
有料会員専用予約方法
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※当館は2部屋限定のお宿となります。
ご宿泊をご検討の際は、お早めにご希望の日程でのご予約を確保いただくことをおすすめいたします。
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
たくさんの会員様にお目にかかれますことを、スタッフ一同心待ちにしております。
【町家ホテル 町の踊場】
〒920-0845 石川県金沢市瓢箪町7-6
TEL : 076-208-3676
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担当:川島・中宮
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